こんばんは~。安保関連法に反対するママの会@墨田の中村華子です。

2015年の7月下旬にゆるく発足した安保関連法に反対するママの会@墨田。あっという間に2年半くらいの時間が経ってしまいました。
ママの会の活動をしてみて『政治はとにかくハードルが高い』って感じています(;´Д`)


がんばれたのは、今だけだから!と思ってたから

ママの会を作った当時は、安保関連法案が可決するかどうかの大騒ぎ時期だったんですよね。
いろんな所で話しているから恐縮なんですけど、わたしが安保法案に反対しなくちゃあと思った理由は以下です。

日本が海外で武力行使できるようになったら、海外のだれかを傷つけてしまう。大切な人を傷つけられた憎しみは、その人個人ではなくって、日本人に向けられてしまう。
世界の人から愛される【戦争しない国・日本】ではなくなってしまう。日本人は世界で憎しみの種をばらまき、報復の対象となる。世界中で起こるテロをみても、その未来は明らか。
そうしたら、安心して子育てできない。子どもたちの明るい未来を信じられない。

そんな日本にしないために、いま苦しくっても、多少まいにちの生活を犠牲にしても、安保法案に反対しているって声をあげなければ。

とまあ、そんな思いで活動を始めて、無我夢中の2015年7月、8月、9月...。

政治なんてぜんぜん分からないながらに、区長要請や請願署名の提出、デモパレードや青空憲法カフェの開催、街頭での宣伝署名活動などなど、思いつくことぜんぶやって、気づいたら思いを同じくするママが20名くらい集まっていて。
ここまで来たらなんでもするわいーって、このブログやFacebookも顔出し実名で投稿して、登壇やテレビ取材も受けて…。

でも成立しちゃった2015年9月19日。正直、かなりがっかりしました。


ママ業と市民活動の両立


そもそもわたし貴族とかじゃないんで、余ってるお金も、余ってる時間もありません。頼れる親族もいないし、子ども3人いるシングルマザーなんで、ふつうに生活するだけでも大変。

私が要領悪いからかもしれないけれど、一番下の子が3歳近くなるまでのほぼ3年間、子どもたちと一緒に過ごす時間はスマホを見ることなんてできませんでした。

ごはん用意して、食べさせて、片付けして支度して、合間にトイレに付き合って遊びに付き合って、お風呂沸かして一緒に入浴したら着替えさせて、お布団敷いて、絵本読み聞かせて寝かしつけて。。。

合間にイライラして怒鳴って自己嫌悪におちいったり、おねしょされたり、ごはん大量にこぼされたり。。。

出かければ子ども3人分の大荷物に、下の子をおんぶして、真ん中の子を抱っこして、足も腰も限界寸前。

毎日ドタバタで楽しそうだねぇ♪なんて思うかもしれないですが、ギャグでなく、当事者にとっては1分1秒が真剣勝負なんです。
優雅な生活とはほど遠い、まさに髪を振り乱しての毎日です。

そんな心身ともに余裕のない中、やむにやまれぬ思い、時間やお金をねん出して活動してました。
多少の差こそあれ、活動していたママさんはみんな、似たような毎日を送ってるんではないでしょーか。
 

これは長くは続けられないな。

わたしは活動当初から、そう思ってました。


ガチで代表やめたい
そして法案成立から半年経つころ、ママの会@墨田の代表を降りたいと、メンバーたちに伝えました。
できる限りのことはしたという自負もあったので、燃え尽きた感もありました。

でもなにより、市民活動の負担から、そろそろ解放されたいなぁーと思っていました。

ママ業との両立も大変でしたが、精神的負担もありました。ママ友に政治どう思う?なんて聞けばドン引きされるし、友だちに話せば重すぎる話題だと拒否られたり。
私が活動していることを知った古い知人には人格否定にも近いことを言われたり、署名活動中なんて知らない人に罵倒されたり、目の前で署名用紙を踏まれたり破かれたり、苦行そのもの。
熱意があればこそ気にならないけど、一度しんどいなーと思ったら、超しんどいです。

イベントがあれば『代表なんだし』と半強制的に参加せざるを得ないのもしんどかったです。スピーチしなきゃいけないのも、発言する機会をいただけたということではありがたいんですけど、もともと得意でないので、原稿作成や練習にけっこう時間がかかりました。
やるべき雑務なども、メンバーで担当できる人がいなければ、わたしがやらざるを得ず。。。

活動に充てていた時間で、もっと仕事もしたい。
休みの日には子どもたちと遊びに行きたい。

なんか愚痴みたいになっちゃいましたが(笑)
おんなじ思いを持つたくさんのママさんと出会えて、いろんな経験や勉強をさせてもらって、楽しくも得難い機会には恵まれたと思っています。笑うこと、楽しいコトもたくさんありました。

でも楽しいことばかりではなかったんですよね。


ゆるゆるに続けることが大事

わたしは、生活を犠牲にするような濃い活動からスタートしてしまったため、それ以外の方法を知りませんでした。市民活動ってすべてを犠牲にするようなもの、と思っているところがあります。
市民活動したことが無くって、市民活動するのが珍しい世の中で、お手本がなかったのも影響していると思います。

今までと同じような活動はできないし、正直もう、したくない。そんな気持ちでいっぱいでした(いまもそう思ってますけどw)。

でも、 ママの会のメンバーと久しぶりに話していて、市民活動ってそうじゃないよね、という話になりました。


市民活動が盛んな民主主義国家でも、つねに政治に興味関心を持っているひとは、全体の1~2割程度なんだそうです。
なのになんで、ハタから見てると「市民活動が活発だなぁ」と 感じるのかというと、自分の生活に関連したことや、本人が強く主張したいというスイッチが入ったときには、積極的に市民活動する人が多いから。
いつも、じゃなくって、その時だけガーッと集中して活動するけれど、活動すべき期間を終えたら、それぞれまた、それまでの日常に戻っていく。
(目的が果たされるまでなのか、その可能性があると感じらる限りなのか、活動すべき期間の判断は個々によると思いますが) 

それが当たり前らしいんです。

で、そんな感じでいいんじゃないかと。


スイッチが入れば勝手に活動するようになるから、政治に興味とかなくって、政治について話すことに抵抗がある人は、無理に説き伏せる必要はないし 。

ふだんは政治に興味なくって当たり前だし。

ママの会メンバーであっても、日常を圧迫するほどがんばって活動する必要もないし。 

ただ『安保法制おかしい!声を上げたい!』って誰かが思ったときに『墨田区にはママの会@墨田があるよー、良かったら一緒に声を上げよう~』って言えるように、ママの会という場所は維持しようよ、という結論になりました。


無理なく続けられることをしながら、負担がない程度で政治のことも勉強したりして。

ということで、ブログのアップなど、わたしにできることをやっていこうと思っている所存でありました。
なにごとも無理せず・気楽に・続けることが大事すね。